神棚を配置する「清浄な場所」とは
一級建築士の深見です。
みなさまのご自宅には、神棚はありますでしょうか?
昔は家に必ず神棚があったものですが、近年は住宅事情や生活習慣の変化によって
自宅に神棚を置かない家も増やしていきます。
しかし、デザイン性を高めた「モダン神棚」や「お札立て」など、現代の住環境に合う
新しい形の神棚も広まっており、昔のように大きな神棚をしつらえて、
お宮の形をしたお札入れ、「宮形」にお札を収めるスタイルからは変わっても
新たに神棚を設置する方もまだいらっしゃいます。

そこで今回は、神棚を設置する場所のポイントをご紹介します。
Point1 | 場所
タイトルにも記した通り、「清浄な場所」であることが第一。
家の中でも清浄な場所を選んでお祀りします。
「清浄な場所」とは、表鬼門や裏鬼門を避け、神棚の隣や背中に火気や水廻りのない場所を示します。
また、「神社本庁」のホームページよれば、お祀りする場所は「家族が集まる清浄な場所」とし、
「家族が親しみを込めて、毎日おまいりのできる場所を第一に考えるのもよい」とのことで、
リビングやダイニングに設置される方が多いです。
参考:神社本庁HP https://www.jinjahoncho.or.jp/omatsuri/kamidana/
Point2 | 高さ
目線より高い位置、見上げるくらいの高さに設置します。
これは神様を敬う気持ちを表すためといわれています。
Point3 | 上にも注意
神棚、つまり神様の上を人が歩いてはいけないので、上階は収納や家具を置くスペースとしましょう。
やむを得ず神棚の上階が踏むスペースとなってしまった場合に、神棚の真上の天井に
「雲」や「天」と書いた紙を貼り、神棚より上は雲上で他には何もないうことにする対処法もあります。
Point4 | 向き
方角は、お札の正面が「南」か「東」に面する向きにするのが一般的です。
東は日が昇る向き、南は最も陽光が降りそそぐ向きで、古来祭祀などで重要な方角とされています。
ここまで細かく神棚の設置場所のポイントをご紹介しましたが、
必ずしもこのような場所があるお家ばがりではないと思います。
このような場所が見当たらない場合、Point1でも挙げたように
「家族が親しみを込めて毎日おまいりできる場所」を第一に考えた場所でよいそうです。
参考:神社本庁HP https://www.jinjahoncho.or.jp/omatsuri/kamidana/
また、余談として仏壇と床の間の話も少し。

仏壇も基本的には神棚同様ですが、宗旨があるので菩提寺の助言に沿った配置としてください。
また、仏壇と神棚を同じ部屋に配置してもかまいませんが、向い合わせに配置するのは「凶相」となるので避けましょう。

神様仏様はわかるけと、床の間はなぜ言及されるの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
床の間の起源のひとつが仏教の神聖な場所として仏像などの仏具を飾る棚であったことや、
現代ではお客様をおもてなしする際の上座であることなどから、神棚・仏壇と同様で
「南向き(北床)」「東向き(西床)」に配置するのが普通で、「西向きの床の間は家運を落とす」との考えが浸透しています。
客人を北向き、西向きに座らせない配慮でもありますが、「君子南面す」「北面の武士」などの言葉にみられる中国の易経の影響も強いといわれます。
このような理由から、神棚・仏壇とならんで床の間も注意するとよいでしょう。
神棚・仏壇・床の間は、近年では特に新しく家を建てる方には縁遠いお話だったかもしれません。
ですが、リフォームのお客様にはまだまだ気になるポイントではないでしょうか?
大きく間取りの変わるリフォームや、キッチンの配置を変えるなどした場合には直面する問題かと思います。
リファイン備前のリフォームの現場でも、神棚の配置換えも含めたプランニングもよくさせていただいています。
リフォームなどで神棚の配置をどうしよか悩まれた際には、ぜひ今回のブログをご参考になさってください。
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